帰国子女の作文!(例文あり)海外在中の国語講師が説明します!

帰国子女の作文について説明しています。

mami
mami

こんにちは!国語講師のまみです。 

日本語作文は多くの帰国子女入試で課されている試験科目の一つです。
今日は帰国子女入試の作文について、お話しします。

この記事でわかること!

・帰国子女入試の「作文」ってどんなもの?

 

合格する作文とはどんな文章か(例文あり)

 

・合格する作文を書く3つのコツ

 

 

作文とは何か

ひよこ
ひよこ

子供が帰国子女入試を受ける予定です。

帰国子女入試の作文って、どのようなものですか?

(そもそも、うちの子…作文なんて書けないのだけど…💦不安しかないわ💦)

mami
mami

作文について、不安を感じられている保護者の方、多いですよね。

今日はこの記事を読んで、

帰国子女の作文について理解を深めてください!

①実際の過去問

mami
mami

まずはいくつかの過去問を実際に見てみましょう!

学習院中(1200字以内)

・ぼくが海外で不思議に思ったこと

 

お茶の水女子大付属(200字以内)

・海外の友だちと一緒に頑張ったことについて

 

かえつ有明中(400字以内)

・あなたの海外生活の体験から感じた身近な動作にあらわれる文化のちがいを、具体的な出来事を紹介しながら書きなさい

mami
mami

字数や制限時間の違いはもちろんありますが、

共通点は「海外で体験したこと」がテーマになっているところですね。

たとえば「友達との思い出」や「これまで受けてきた授業で印象的なもの」等、

一見「海外」と関係のないものでも、「海外での体験」を軸に書くと良いでしょう。

mami
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また本来作文の出題形式には、次のようなものがあります。

 

①課題文を読んでから作文を書くパターン

②上記のように質問が与えられるパターン

③資料やグラフを読み取って書くパターン

 

帰国子女の作文は、圧倒的に【②】が多いといえるでしょう

 

②合格する作文の具体例

ひよこ
ひよこ

どんな問題が出るかはイメージできたけど、

実際にどんな作文を書けばよいのかしら…💦

mami
mami

では合格する作文お手本を書いてみましたので、見てみましょう!

(序論)

私はトルコ共和国のイスタンブールに3年間住んでいました。トルコと日本との大きな違いは、身近な生き物への接し方です。私の経験をもとに、なぜ違いが発生するするのかを考え、そこから学んだことを書きたいと思います。

 

(本論①)

まずトルコと日本の具体的な違いについてです。トルコはのらねこ天国です。町中にのらねこの家やごはんが置いてあります。人間がやさしいからか、のらねこも人間に甘えてきます。私が毎朝学校へ行こうと外へ出ると、必ず2~3匹のねこが、なでてとスリスリよってきました。一方、日本では、飼っているねこは見たことがありますが、のらねこはほとんど見たことがありません。日本ではのらねこやのら犬がいると、保健所に送られ、殺してしまうときいたことがあります。しかしなぜここまで動物を減らしてしまうのでしょうか。

 

(本論②)

次に私の考えた理由を述べます。日本は人間の住みやすさを一番にしているのだと考えました。のらねこが多いと、道路のあちこちにネコがふんをします。わたしも何回か踏みかけて、あわてたことがあります。しかしふんがなければ、汚くもなく快適です。この快適さを日本は重視しているのだと思います。たとえば他にも、日本では雑草に除草剤をまくことがよくあると聞きます。これも雑草をじゃまだと考えた結果、なくしてしまおうとなったのだと思います。

 

(結論)

次にこの違いに対して、考えたことを述べます。確かに日本はとてもきれいで、すごしやすいです。しかし私は快適さのために排除するのではなく、あらゆる生物を大切にすべきだと思います。トルコではねこに優しくするため、ねこも人間にすり寄ってきます。相手にやさしくすることで、相手も優しくなるのです。このように海外から日本を見ることで、今まで気づけなかったことを知ることができました。これからも私は、あらゆる視点で物事をみて、本当に良いことなのかを判断できる人になっていきたいと思います。そして良い点は積極的に受け入れ、より良い環境を作れる人になりたいです。

ひよこ
ひよこ

これを小学生が書くの?

(うちの子、無理なんじゃないかしら・・)

mami
mami

最初はびっくりしてしまいますよね。

でも練習を重ねていけば大丈夫。

作文にはコツがあります。そのコツを意識して、書く練習をすれば、

周りと圧倒的に差をつけ、合格することができます!

そしてこの作文の力は、入学後も、社会を出たあとも役に立ちます!

 

 

作文のコツ

mami
mami

合格する作文を書くには、いくつかポイントがあります。

詳しくお話しします。

①コツ一つ目:比較を入れる

該当箇所

 

まずトルコと日本の具体的な違いについてです。トルコはのらねこ天国です。町中にのらねこの家やごはんが置いてあります。人間がやさしいからか、のらねこも人間に甘えてきます。私が毎朝学校へ行こうと外へ出ると、必ず2~3匹のねこが、なでてとスリスリよってきました。一方、日本では、飼っているねこは見たことがありますが、のらねこはほとんど見たことがありません。日本ではのらねこやのら犬がいると、保健所に送られ、殺してしまうときいたことがあります。

mami
mami

コツの1つ目は「日本」と「海外」の比較を入れることです。

日本で過ごしていたら、日本特有の風習や文化に気づくことはできません。

それが当たり前になっているからです。

海外で過ごした子のアドバンテージは、

日本を客観的にみることができる視点をもっていることです。

この長所を活かし、日本と海外を客観的にみて比較をしていきましょう。

 

②コツ二つ目:国同士の違いについて理由を考える

該当箇所

 

次に私の考えた理由を述べます。日本は人間の住みやすさを一番にしているのだと考えました。

mami
mami

二つ目のコツは差異の「理由・原因」を考えることです。

二国間の違いを述べて、そのままではもったいない。

どうしてその違いが発生するのか、

「なぜ?」と自分の頭の中で問いかけて、原因をさがしてみてください。

この思考法は、今後社会で生きていく中でも活用できます✨

 

③コツ三つ目:話題を一般化する

該当箇所

 

次にこの違いに対して、考えたことを述べます。確かに日本はとてもきれいで、すごしやすいです。しかし私は快適さのために排除するのではなく、あらゆる生物を大切にすべきだと思います。トルコではねこに優しくするため、ねこも人間にすり寄ってきます。相手にやさしくすることで、相手も優しくなるのです。

mami
mami

三つ目のコツは「話題を一般化する」ことです。

今回は「トルコは野良猫が多い」「日本は野良猫がすくない」という両国の具体的な話題から始まりました。そこから「あらゆる生物を大切にすべきだ」という抽象的な話題に持ち上がりましたね。

これを「話題の一般化」と言います。

小学生は自分の身の回りのこと(具体的な話)ばかりを書く傾向があります。だからこそ話題を一般化することで、他の小学生と差をつけることができるのです✨

mami
mami

いかがでしたか?

帰国子女の作文について、理解が深まりましたか?

ひよこ
ひよこ

イメージはつきました!

でも我が子がこの作文を書けるかは・・別問題ですね💦

mami
mami

受験はまず「相手を知る」ことから始まります。

相手を知ってから、作文を書く練習に移っていきましょう!

作文の書くコツについては、また別の記事でご説明します。

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