小論文の構成が分かる!(例文とテンプレート付き)

mami先生
mami先生

こんにちは!

国語教師のmamiです!

この記事でわかること

・高得点を狙える小論文の構成

・序論、本論、結論の作り方(テンプレート付)

ひよこ
ひよこ

小論文が全然上手く書けない!

mami先生
mami先生

ひよこ君は書き出す前にメモを作っているかな?

 

ひよこ
ひよこ

メモ?いえ!そんな生ぬるいことしません!一発勝負です。

mami先生
mami先生

それは勿体ない。書き出す前にメモを作ろうね。

 

ひよこ
ひよこ

何で作る必要があるんですか?

mami先生
mami先生

いきなり書き出すと、後から何か思いついても・・・

 

 

 

 

 

  

mami先生
mami先生

絶対こうなるでしょ!

ひよこ
ひよこ

確かになりますね・・・

 

mami先生
mami先生

だから書き出す前に「メモ=小論文の土台」を作るんだ。序論で〇〇を書いて、本論で△△何を書いて・・と、凡その内容を決めてから書き出すと良いよ。

ひよこ
ひよこ

どんな感じでメモを作れば良いんですか?

 

mami先生
mami先生

採点者が読み易い「小論文の構成の型」があるよ。その型の通りにメモを作っていくと、最高の小論文ができるよ!

【小論文の書き方】理想の構成テンプレート

 

 

ひよこ
ひよこ

構成のテンプレを下さい!

mami先生
mami先生

それでは誰もが高得点を狙える理想の構成を先に伝えるよ。

 

 

小論文理想のテンプレ

小論文理想の構成

 

序論

 ・テーマ解釈や近年の状況

 ・テーマの問題点を挙げる

 ・自分の主張提示

 

本論

 ・問題点の原因を分析する

 ・(必要なら体験談等)

 

結論

 ・問題点の解決策を挙げる

 ・主張の再提起

ひよこ
ひよこ

・・これだけ見てもイメージが付かないです。

mami先生
mami先生

では具体例を入れてみよう。

 

テーマ【子供のSNS使用について、あなたの考えることを書きなさい】 

(教育学部想定)

 

序論

テーマの解釈や近年の状況

近年、低年齢層の携帯保有率が上がり、SNSの利用数が増えている。直接会話をするよりもSNSを通した方が、気持ちを伝え易いという風潮があるようだ。

 

テーマの問題点を挙げる

確かにSNSは、遠隔にいても意見を瞬時に伝えられる便利なツールだ。しかしSNS上では相手の内面を知ることが出来ず、上辺の会話だけが繰り返される恐れがある。

 

自分の主張提示

SNSで交わされる対話は、直接的なコミュニケーションとは全くの別物だ。その点を認識して利用しなければ、社会で通用するコミュニケーション能力が育まれない恐れがある。

 

本論

問題点の原因を考える

本来コミュニケーションとは、言語に加えて、身振り手振りや声色といった非言語コミュニケーションが合わさったものだ。統計によると、言語から得られる情報は7%のみで、人は非言語コミュニケーション側から多くの情報を得ているという。だからこそ言語のみのSNSという会話話形態に慣れることは、非言語コミュニケーションの情報を読み取る力が育まず、対話をする力が欠如する可能性があるといえる。

 

結論

問題点の解決策を挙げる

だが現在のIT社会では、これらのツールと共存していく必要はあり、子供達からSNSを取り上げることは得策ではない。SNS使用の注意喚起は怠らず、しかしそれ以上に直接的な対話を「楽しく」感じさせる取り組みが必要だ。それには学級経営の中で、自分の意見を伝え理解して貰う喜び、相手の意見を聞き知見を広げる喜び、このような相互作用的な対話を経験をさせることが重要となる。教員は意識的に、子供達に対話をさせる時間を設けるべきなのだ。

 

まとめ

子供達は「体験」から多くのことを学んでいく。対話を楽しむ学びを取り入れることで、IT社会に翻弄されない実践的なコミュニケーション能力身に付けることができるだろう。SNSはあくまで直接対話の補助的に活用されるべきである。

ひよこ
ひよこ

なるほど!なんかイメージ付いてきました。

mami先生
mami先生

それでは具体的に説明していこう。

1:序論

①テーマの解釈や、近年の状況

②問題点の提示

③あなたの主張

ひよこ
ひよこ

必ず「テーマの解釈」や「近年の状況」から書かないといけないのですか?

mami先生
mami先生

特に問題文から指示がなければ、お勧めするよ。

 

ひよこ
ひよこ

なんで「テーマの解釈」や「近年の状況」を説明するんですか?

mami先生
mami先生

そもそも序論は「これから〇〇のテーマについて論じますよ」と、採点者に伝える役割を示している

だからこそ、

①テーマをどのように解釈しているか

②テーマの何について論じるのか

これらを伝えることが大事だよ。

 

ひよこ
ひよこ

次に「問題点を挙げる」と書いてありますね。

mami先生
mami先生

そう。小論文は、与えられたテーマに対し「社会的な問題点」を見つけ出すことが重要。そして問題点・原因・解決策この3つの流れで小論を書いていくよ。

 

2:本論

ひよこ
ひよこ

問題の原因を考えるんですね。

mami先生
mami先生

なぜこの問題が生じたのか原因や背景を考えるよ。

 

ひよこ
ひよこ

原因を考えるヒントはありますか?

mami先生
mami先生

・WHAT何が起こっているのか

・WHYなぜ起こっているのか

・WHEREどこで起こっているのか(諸外国では等の比較)

・WHO誰が問題と感じているのか

・WHEN過去は?未来はどうだったか?

・HOWこの問題が起こるとどのような社会になるのか

このように5W1Hで原因を検討してみると良いよ。

 

 

3:結論

ひよこ
ひよこ

解決策で気を付けることはありますか?

mami先生
mami先生

例えば次のような解決策はNGだよ。

 

ギャルひよこ
ギャルひよこ

▲実現不可能

定年制を廃止して、人生100年ずーっと働けば良いと思う!

ギャルひよこ
ギャルひよこ

▲人まかせ

国が変えるべきだと思う~

ギャルひよこ
ギャルひよこ

▲きれいごと

いじめを全世界から無くすべきよ~

ギャルひよこ
ギャルひよこ

▲具体策がない

いじめはなくなるべきです!(意見だけ)

 

mami先生
mami先生

現実的な解決策を述べようね。

ひよこ
ひよこ

思いつかないって時はどうすれば良いですか?

mami先生
mami先生

必ず「策」を立てなくても大丈夫.。「私達の考え方を〇〇に変えるべきだ」とか、意識的な対応策を書く手もあるよ。これはケースバイケースなので、悩んだら相談してね。

 

ひよこ
ひよこ

あとは簡単ですね!

主張をもう一回書けばいんですね?

mami先生
mami先生

注意事項もあるよ。冒頭の主張と同じ言い回しを避けること

同じ言葉を使いすぎると、語彙力がないとして、減点対象。同じ意味で違う言い回しで書こう。

 

小論文の構成について

1:構成の作り方

ひよこ
ひよこ

構成ってどうやって作るんですか?

mami先生
mami先生

本番の場合は、問題用紙の余白を使って構成メモを作成しよう。あくまでメモだから、簡潔に作っていくよ。

 

①テーマの説明・現状

②テーマの問題点

③問題点の原因

④問題点の解決策

⑤(あれば)②~④に関連する自己体験や実例

 

mami先生
mami先生


以上の①~⑤の手順でメモを作っていきましょう。基本的に構成メモは箇条書き。メモの時点で文章を作り出すと、二重に時間が掛かるじゃら、メモには重要な要素だけをシンプルに書こう。

 

 

3:構成に使う時間は?

mami先生
mami先生

小論文は時間配分が重要。

次の時間配分が理想だよ。

 

800字60分のスタンダードな試験形態を想定

 

問題を分析する(5~10分)

構成をつくる(15~20分)

解答用紙に書く(20~30分)

見直しをする(5~10分)

 

ひよこ
ひよこ

構成に結構時間を使うんですね!

mami先生
mami先生

それだけ構成は大事ということだよ。構成を疎かにしては、小論文は失敗してしまう。必ず構成を立ててから、文章を書き上げていきましょう。

 

 

 

 

mami先生
mami先生

構成の記事はここまでだよ。

ひよこ
ひよこ

ご覧いただき有難うございました!

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