こんにちは!
国語講師のまみです。
子供の受験で「作文」があります!
「作文」の試験って一口にいっても、
どんなふうに問題が出されるのかしら・・
中学入試や高校入試の作文は、出題パターンが様々です。
まずは各学校の出題傾向を知ることから、対策を始めると良いでしょう。
この記事では、入試作文の出題形式や、志望校の出題形式の調べ方について、解説します!
\ この記事を書いた人 /
オンライン国語講師まみ
- 東京の国立大学(教育学部)卒業
- 大手メーカーにて人事労務・採用を経験。
- 独学で教員採用試験を受け一発合格。東京都立高校国語教員として約10年教壇に立つ。
- 夫の海外赴任に同行するため教職を退職し、オンライン国語塾を立ち上げる。
- 進路の相談を受けるため国家資格キャリアコンサルタント取得。
海外在中。オンラインで国語を教えています✨
中学入試から大学入試、国公立医学部まで対応しています。
得意分野は作文(適性検査や帰国子女作文)・小論文・古文です。
入試作文は、保護者の情報収集がとても大切です。
子供がどのような作文を書けばよいかを理解し、適切にサポートすることが合格への鍵となります。
本記事では、入試作文の出題形式、出題形式の調べ方について詳しく解説します。
Table of Contents
作文の出題形態は、多岐にわたります。
以下に代表的な出題形式を挙げます。
各形式ごとに対策が異なりますので、志望校がどの形式なのか、必ず確認しましょう!
1. 指定されたテーマによる作文
この形式では、試験当日に指定されたテーマに基づいて作文を書きます。
どのようなテーマが出るか、5パターンにわけてご紹介します。
自分の経験に関するテーマ
・今までに最も悲しかった経験とその理由を説明しなさい
・好きな科目は何かとその理由について述べなさい
・友達の必要性について、自分なりに考えた意見を述べなさい
言語に関するテーマ
・あなたにとって「読書」が与えてくれるものは何ですか。
・あなたが美しいと思う日本語について、理由を説明する文章を書きなさい。
・身の回りの言葉づかいというテーマであなたの意見を書きなさい。
時事問題に関するテーマ
・地球温暖化を防ぐために、普段の生活で取り組めることはどのようなことがありますか。
・この1年で気になったニュースとその理由、あなたの意見を述べなさい。
コミュニケーション・社会に関するテーマ
・「情報化社会」と呼ばれる現代について、あなたはどんなことを考えますか。
・人間関係を良いものにするために何が必要か。これまでの体験を踏まえて述べなさい。
自然・科学に関するテーマ
・身近な木を例にあげ、「木と自分」という題で、あなたの考えを分かりやすく書きなさい。
・ロボットと人間はコミュニケーションをとることができるのでしょうか。あなたの考えについて、そう考える理由と具体例をあげながら書きなさい
どのテーマもよく出題されるものです。
突然、志望校の出題傾向が変わる場合もありますので、
この5パターンは最低1回ずつは書いておくと安心でしょう。
2. 課題文読解型の入試作文
この形式は「次の文章を読んで、あなたの考えたことを述べなさい」という出題が大半です。
かつては国語の読解問題と同じく、説明文や随筆等を読ませるものが主流でしたが、
最近は会話文を読ませる形式も多くみられます。
それぞれ対策は異なりますので、各志望校に合わせて準備をしましょう!
説明文読解パターン
こちらは代表的な「文章を読んでから答えるパターン」です。
筆者の主張を正確にとらえて、
主張に対し「あなたはどう考えるのか」を書いていきます。
👉この形式の過去問例
(東京都立白鷗中等学校過去問より)
会話読解パターン
こちらは会話を読ませて、作文を書かせるパターンです。
この試験では「クラスで話し合っているときに、適切な意見がいえるかどうか」を
判断しようとしています。
作文力+グループワーク力が試されることになります。
👉この形式の過去問例
(滋賀県立守山中学校過去問より)
3. 資料をもとにした入試作文
図や表、グラフといった視覚に訴える素材をもとに、意見を論じさせる出題形式です。
大学入試でも一般的に扱われる型であり、今後中学受験にもどんどん増えてくると考えられます。
また資料読解型も、大きく3パターンにわかれます。
資料オンリー型
与えられた資料(基本的には1つ)から情報を読み取り、意見を述べるタイプです。
資料(図やグラフ)は、筆者が存在する課題文と同様、
何かの情報を主張するために用いられています。
よって図表から「出題者が何を言いたいのか」を読み取ることが重要となります。
👉この形式の過去問例
(新潟市立高志中等教育学校過去問より)
複数資料型
資料が複数与えられるパターンです。
特別に指示がない限り、すべての資料を使って意見を作ることが求められます。
複数あるのに、資料1だけにしか触れていないといった場合には減点対象となります。
資料+文章合体型
資料と文章が合わさった形になります。
資料に対して、登場人物たちが会話をしているパターンが多く見受けられます。
その場合には、資料と会話をふまえて意見を作っていく力が求められることになります。
(開成中学校過去問より)
試験対策を成功させるためには、まず相手(出題者や学校)の傾向を知ることが重要です。
具体的には、以下の方法で情報収集を行ってください!
1. 志望校の過去問を入手する
志望校の過去問を分析し、どのようなテーマや形式が頻出するかを確認します。
これにより、学校ごとの特徴を掴むことができます。
できれば過去5年分は傾向を確認した方が良いでしょう。
2. 学校の教育方針を理解する
学校のホームページやパンフレットを読み、教育方針や求める生徒像を理解します。
これにより、学校がどのような生徒を求めているかを知り、それに合わせた対策を立てることができます。
3. 模擬試験や塾の情報を活用する
模擬試験や塾の講師から得られる情報も貴重です。
最新の出題傾向や対策方法を知ることができ、効果的な対策を立てる助けとなります。
たとえば「最近、自然科学に力を入れ始めている」「グローバル化に舵を切るそうだ」等々の情報は非常に有効です。
いかがでしたか?
入試作文の対策には、日常的な読書習慣やニュースのチェック、自己分析が欠かせません。
過去問を解くことで出題傾向を把握し、よく出るテーマについての準備を行ってください!
念入りな準備が、お子様の合格へとつながっていきます✨