こんにちは!
国語教師のmamiです!
・高得点を狙える小論文の構成
・序論、本論、結論の作り方(テンプレート付)
小論文が全然上手く書けない!
ひよこ君は書き出す前にメモを作っているかな?
メモ?いえ!そんな生ぬるいことしません!一発勝負です。
それは勿体ない。書き出す前にメモを作ろうね。
何で作る必要があるんですか?
いきなり書き出すと、後から何か思いついても・・・
絶対こうなるでしょ!
確かになりますね・・・
だから書き出す前に「メモ=小論文の土台」を作るんだ。序論で〇〇を書いて、本論で△△何を書いて・・と、凡その内容を決めてから書き出すと良いよ。
どんな感じでメモを作れば良いんですか?
採点者が読み易い「小論文の構成の型」があるよ。その型の通りにメモを作っていくと、最高の小論文ができるよ!
Table of Contents
構成のテンプレを下さい!
それでは誰もが高得点を狙える理想の構成を先に伝えるよ。
小論文理想の構成
序論
・テーマ解釈や近年の状況
・テーマの問題点を挙げる
・自分の主張提示
本論
・問題点の原因を分析する
・(必要なら体験談等)
結論
・問題点の解決策を挙げる
・主張の再提起
・・これだけ見てもイメージが付かないです。
では具体例を入れてみよう。
テーマ【子供のSNS使用について、あなたの考えることを書きなさい】
(教育学部想定)
序論
テーマの解釈や近年の状況
近年、低年齢層の携帯保有率が上がり、SNSの利用数が増えている。直接会話をするよりもSNSを通した方が、気持ちを伝え易いという風潮があるようだ。
テーマの問題点を挙げる
確かにSNSは、遠隔にいても意見を瞬時に伝えられる便利なツールだ。しかしSNS上では相手の内面を知ることが出来ず、上辺の会話だけが繰り返される恐れがある。
自分の主張提示
SNSで交わされる対話は、直接的なコミュニケーションとは全くの別物だ。その点を認識して利用しなければ、社会で通用するコミュニケーション能力が育まれない恐れがある。
本論
問題点の原因を考える
本来コミュニケーションとは、言語に加えて、身振り手振りや声色といった非言語コミュニケーションが合わさったものだ。統計によると、言語から得られる情報は7%のみで、人は非言語コミュニケーション側から多くの情報を得ているという。だからこそ言語のみのSNSという会話話形態に慣れることは、非言語コミュニケーションの情報を読み取る力が育まず、対話をする力が欠如する可能性があるといえる。
結論
問題点の解決策を挙げる
だが現在のIT社会では、これらのツールと共存していく必要はあり、子供達からSNSを取り上げることは得策ではない。SNS使用の注意喚起は怠らず、しかしそれ以上に直接的な対話を「楽しく」感じさせる取り組みが必要だ。それには学級経営の中で、自分の意見を伝え理解して貰う喜び、相手の意見を聞き知見を広げる喜び、このような相互作用的な対話を経験をさせることが重要となる。教員は意識的に、子供達に対話をさせる時間を設けるべきなのだ。
まとめ
子供達は「体験」から多くのことを学んでいく。対話を楽しむ学びを取り入れることで、IT社会に翻弄されない実践的なコミュニケーション能力身に付けることができるだろう。SNSはあくまで直接対話の補助的に活用されるべきである。
なるほど!なんかイメージ付いてきました。
それでは具体的に説明していこう。
1:序論
①テーマの解釈や、近年の状況
②問題点の提示
③あなたの主張
必ず「テーマの解釈」や「近年の状況」から書かないといけないのですか?
特に問題文から指示がなければ、お勧めするよ。
なんで「テーマの解釈」や「近年の状況」を説明するんですか?
そもそも序論は「これから〇〇のテーマについて論じますよ」と、採点者に伝える役割を示している。
だからこそ、
①テーマをどのように解釈しているか
②テーマの何について論じるのか
これらを伝えることが大事だよ。
次に「問題点を挙げる」と書いてありますね。
そう。小論文は、与えられたテーマに対し「社会的な問題点」を見つけ出すことが重要。そして問題点・原因・解決策この3つの流れで小論を書いていくよ。
2:本論
問題の原因を考えるんですね。
なぜこの問題が生じたのか原因や背景を考えるよ。
原因を考えるヒントはありますか?
・WHAT何が起こっているのか
・WHYなぜ起こっているのか
・WHEREどこで起こっているのか(諸外国では等の比較)
・WHO誰が問題と感じているのか
・WHEN過去は?未来はどうだったか?
・HOWこの問題が起こるとどのような社会になるのか
このように5W1Hで原因を検討してみると良いよ。
3:結論
解決策で気を付けることはありますか?
例えば次のような解決策はNGだよ。
▲実現不可能
定年制を廃止して、人生100年ずーっと働けば良いと思う!
▲人まかせ
国が変えるべきだと思う~
▲きれいごと
いじめを全世界から無くすべきよ~
▲具体策がない
いじめはなくなるべきです!(意見だけ)
現実的な解決策を述べようね。
思いつかないって時はどうすれば良いですか?
必ず「策」を立てなくても大丈夫.。「私達の考え方を〇〇に変えるべきだ」とか、意識的な対応策を書く手もあるよ。これはケースバイケースなので、悩んだら相談してね。
あとは簡単ですね!
主張をもう一回書けばいんですね?
注意事項もあるよ。冒頭の主張と同じ言い回しを避けること。
同じ言葉を使いすぎると、語彙力がないとして、減点対象。同じ意味で違う言い回しで書こう。
1:構成の作り方
構成ってどうやって作るんですか?
本番の場合は、問題用紙の余白を使って構成メモを作成しよう。あくまでメモだから、簡潔に作っていくよ。
①テーマの説明・現状
②テーマの問題点
③問題点の原因
④問題点の解決策
⑤(あれば)②~④に関連する自己体験や実例
以上の①~⑤の手順でメモを作っていきましょう。基本的に構成メモは箇条書き。メモの時点で文章を作り出すと、二重に時間が掛かるじゃら、メモには重要な要素だけをシンプルに書こう。
3:構成に使う時間は?
小論文は時間配分が重要。
次の時間配分が理想だよ。
800字60分のスタンダードな試験形態を想定
問題を分析する(5~10分)
↓
構成をつくる(15~20分)
↓
解答用紙に書く(20~30分)
↓
見直しをする(5~10分)
構成に結構時間を使うんですね!
それだけ構成は大事ということだよ。構成を疎かにしては、小論文は失敗してしまう。必ず構成を立ててから、文章を書き上げていきましょう。
構成の記事はここまでだよ。
ご覧いただき有難うございました!