【資料読解型の小論文】書き方を国語教師が徹底解説します!

mami先生
mami先生

こんにちは!国語教師のmamiです。

この記事でわかること

・資料読解型の小論文の書き方

・資料の読み取るポイント

 

ひよこ
ひよこ

グラフが付いている小論文の問題、

どこを見たら良いのか分かりません。

mami先生
mami先生

資料読解型の小論文だね。

グラフは特徴を掴むのが大事だよ。

解き方を一緒に勉強しよう。

資料読解型のポイント

資料から読み取るべき2項目

非正規社員数と不本意非正規労働者(いやいや非正規をやっている人)の割合。(厚生労働省HPより)
mami先生
mami先生

資料で読み取ることは主に2つ。

グラフから分かる事実

②出題者の意図

これを読み取ろう。

ひよこ
ひよこ

出題意図?

何を読み取るんだろう・・・

①グラフから分かる事実

mami先生
mami先生

まず読み取るのは①グラフから分かる事実だよ

・顕著な変化(数字の増減

・割合(何が多くて少ないか)

これらをグラフから読み取ろう。

ひよこ
ひよこ

この図だと、非正規社員の割合は増加傾向ですね。

mami先生
mami先生

他にもあるかな?

ひよこ
ひよこ

「不本意非正規労働者」が減ってきている。。

でもまだ1割以上、不本意で非正規になってるんですね。

mami先生
mami先生

良いポイントに気づいたね。

そのように「グラフからはっきりと分かる事実」を読み取ろう。

②採点者の出題意図

mami先生
mami先生

次読み取るのは、②出題意図

このグラフを使って、受験生に何を考えて欲しいのか」を考えよう。

これはグラフから読み取れる事実ではなく、採点者のメッセージを想像するということだ。

ひよこ
ひよこ

非正規を減らすには、どうするか考えなさい・・ですか?

mami先生
mami先生

それも良さそうだ。

でも鉄則として「資料はすべて使う」こと

つまり「非正規の数」+「不本意非正規の割合」両方を踏まえて考えよう。

ひよこ
ひよこ

非正規社員は年々増えている・・。でも1割は不本意非正規労働者。。

mami先生
mami先生

そうだね。いい感じだよ。

めがねひよこ
めがねひよこ

「非正規としての働き方をあえて選ぶ社会現象について」考えて欲しい!とか、

「未だ1割いる不本意非正規労働者の改善策」を検討して欲しい!とかですね。

mami先生
mami先生

(めがね君、横入りしてきたな。)

さすが!めがね君。

グラフの事実とは別に、出題者のメッセージを検討しよう。。

ひよこ
ひよこ

・・・・・ちっ。

資料読解型小論文の書き方

書き出し方

ひよこ
ひよこ

読み取った内容はどのように書けば良いですか?

mami先生
mami先生

資料分析型は、読み取った事実から書き出すよ。

次のような書き出し方が理想だよ。

資料が少ないの場合

(1)資料1より、〇〇ということがわかる。

(2)〇〇、☓☓、以上が資料1から読み取れる内容である。

 

◆資料が多い場合

〇〇は~である(資料1)。☓☓は~だ(資料2)。そして〇〇は~である(資料3)。以上が3つの資料から読み取れる内容である。

書く時の注意点

ひよこ
ひよこ

「非正規は年々増えている・・・」

このように書けばいいですか?

mami先生
mami先生

資料の情報を書く時には「正確さ」が求められるよ。

NG 曖昧な表現、略語はNG

・非正規

・年々増えている

OK 正式名称で具体的に

・(正式名称)非正規雇用労働者

・約30年間で14.2%増加している。

「事実」と「出題意図」は分ける

ひよこ
ひよこ

さきほど読み取った「出題意図」はどのように書くのですか?

mami先生
mami先生

必ず「事実」と「出題意図」は切り分けて書こう。

次のように書くと、採点者は読み易いよ。

 資料1より、非正規労働者割合が直近30年間で14.2%増加しいていることがわかる。その中で、不本意非正規労働者は全体の11%いることが資料2より読み取れる(ここまでが事実)

資料から伺える問題は、ワークライフバランスの考えが浸透しつつある近年、非正規としての働き方を敢えて選ぶ割合が増えている一方、未だに230万人以上いる不本意非正規労働者の多さである。一度非正規として働くと、個人の力だけで正規雇用に戻ることが難しい。希望する働き方へのサポートが強く求められる。(出題意図)

ひよこ
ひよこ

この後に自分の意見を書くんですか?

mami先生
mami先生

その通り。この後は通常の小論文と同じだよ。

各グラフの対処法

ひよこ
ひよこ

資料には色々なグラフがありますよね。

mami先生
mami先生

円グラフ、折れ線グラフ色々あるね。

それぞれの見るポイントを伝えるよ。

折れ線グラフ

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mami先生
mami先生

折れ線グラフは「変化をみる」ことが大事だよ。

・全体として上昇or下降しているか

・ある地点からどれだけ変化したか

・ある地点で急な変化があったか

そのような箇所をチェックしよう。

円グラフ、リスト型グラフ

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mami先生
mami先生

円グラフもリスト型も、共に割合を示すグラフだよ。

割合が示されている資料は「多い部分に注目する」ことが大事。

ひよこ
ひよこ

〇〇が59%と一番多い!のように、具体的に書くんですね?

mami先生
mami先生

そう、必ず具体的に事実を読み取ろう。

資料読解型は書く内容のヒントが与えられているタイプの小論文。

頑張って練習していこう。

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