こんにちは!
国語教師のmamiです!
・作文と小論文の違い
・小論文の勉強を始めたばかりの人
・作文は書いたことあるが、小論文は初めての人
作文は書いたことあるけど、小論文は初めてです。
読書感想文とか、運動会の思い出の作文とか、
作文は書く機会が結構あったよね。
作文と小論文は同じ感じで良いんですか?
作文と小論文は全くの別物
この記事ではその違いを説明するよ。
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それでは結論から伝えるよ。
小論文と作文は5つの違うポイントがあるよ。
小論文と作文の違い5点
①意見or感想
小論文は「意見」を述べ、作文は「感想」を述べる
②根拠が必要or根拠が不必要
小論文は意見に「根拠」が必要、作文は「根拠」はいらない。
③客観的or主観的
小論文は「客観的」で、作文は「主観的」
④である調orですます調
小論文は「で・ある調」、作文は「です・ます調」
④表現技法不要or表現技法が必要
作文は「比喩・擬人法・反復法」等の技法を使うが、小論文は不要
結構ありますねぇ。
一つひとつ説明するよ。
小論文は問われたテーマに対して「自分の意見」を伝えるのに対し、
作文は「自分の体験や感想」を中心に書いていく点に違いがあります。
具体的に違いを見ていきましょう。
私はこの前、LINEで友達と喧嘩をしました。
相手が、私が送信した言葉の意味を勘違いしたことがきっかけでした。
やっぱり直接会った方が、気持ちが伝わるなぁと思いました。
SNSでコミュニケーションを図る際には、直接的な会話と異なることを認識すべきだ。
なぜなら「表情・声色・身振り手振り」といった非言語コミュニケーションが存在しておらず、相手の真意がくみ取りにくいからである。
ギャルヒヨコは「自分の体験・感想」がメインに書かれていますが、
めがねひよこは、感想ではない「意見」が書かれていますね。
小論文は、自分の個人的な感情から切り離した「客観的な意見」を書く必要があります。
作文は相手を説得させる必要がありません。
例えば読書感想文を思い浮かべてみてください。
私、〇〇さんの本が大好き!
コテコテの恋愛話で、超泣ける!
読んでみてー!
わ・私は恋愛話はちょっと苦手でして・・・
本の好みは人それぞれです。
だからこそ全く異なる趣向の相手に、無理やり同じ感情を抱かせることは難しいですね。
しかし小論文は読んだ相手(つまり採点者)を説得するための文章です。
自分の意見を理解して貰わなければいけません。
そのためには、何故その意見に行きついたのか、きちんとした根拠や理由が必要となります。
「根拠・理由」についてはこちらの記事でも触れていますので、参考にしてください。
小論文の書き方「小論文とは何か」を国語教師が解説!小論文には「誰が読んでも同じように認められる」という客観性が求められます。
「客観的」というと少し難しいので、下の例を見て見ましょう。
小学生が携帯を利用することについて議論してください。
賛成です。
持ってると友達が増えると思うからです。
私も賛成です。最近は共働き世帯が増えていることから
子どもが一人でいる時間が増えており、携帯電話所持は、安全を守る策の1つです。
しかし一方で、子供が携帯電話を使いすぎる問題も発生します。そのため、
親の見守り機能等を最大限に用い、節度ある利用を促すべきだと考えます。
ギャルひよこの「もっていると友達が増える」は本当でしょうか?
持っていたところで、友達が増えない場合も世の中には存在します。
このように万人に共通するわけではない、個人の意見を「主観的」と呼びます。
一方、めがねひよこ君のように「う~ん、確かに!」と、
誰が読んでも「妥当だな」と感じる意見を「客観的」な意見と呼びます。
小論文はこの客観的な意見を書く必要があります。
これは簡単ですね。小論文は「~だ」「~である」調で書いて下さい。
決して「です・ます調」で書いてはいけない、という訳ではありません。
しかしながら「です・ます調」では余計な字数を食ってしまい、お勧めはしません。
彼女はまるで犬のような人だ。
なぜ小論文には比喩・擬人法・反復技法等の表現が不要なのでしょうか?
それは「表現技法は受け取る人によって、感じ方が違うから」です。
「犬のような人だ」と聞いて、可愛い子犬を想像するか、
警察犬を想像するか、人それぞれですね。
小論文は読む人によって感じ方が異なる文章では意味がありませんから、不要な技法は使わないでください。
色々違う点はあったけど、ちょっとわかった気がします!
作文のニュアンスで書いてしまうと、本番では大幅減点。
だからこそ違いを認識して「小論文」を書けるようにしよう。
はい!頑張ります!