こちらはサンプルです。
簡易版ですので、実際はもっとボリュームがあります。
型や事前情報は、問題によって大きく異なります。
Table of Contents
まず条件は「じゃんけんをしたことがない人に説明をする」ですね!
では物事を説明するときの順序を考えてみましょう!
👉物事の説明の仕方
ある事柄を説明するときには、次の手順で説明していきます。
①最初に全体をイメージできる一文を入れる(40字以内程度)
②そのあとに細かな説明を加えていく。
※つまり抽象的な内容からはじまり、徐々に具体化していきます。
(例)
①ここには3つの果物があります。
②1つ目はりんご、2つ目はブドウ、3つ目はマンゴーです。
「知らない人に説明をする」練習をしてみましょう。
それぞれ2行で説明をしてください。
1行目に「全体をイメージできる抽象文」を入れます。
2行目に細かな説明を入れていきましょ。
①サッカーって何ですか?
必ず使うワードは「スポーツ」「ボール」「足」「ゴール」
(1)サッカーとは「スポーツ」の一種です。
(2)ボールを「足」で蹴って、「ゴール」に入れるゲームです。
②節分って何ですか?
必ず使うワードは「行事」「豆」「伝統」
(1)節分とは(中国や日本などのアジア東部で行われる)「伝統行事」です。
(2)「豆」をまいて、一年の安全を祈願する行事です。
③ではジャンケンについて、最初に一言説明するとどうなりますか?
必ず使うワードを先に考えて作っていきましょう。
一言で説明を行ったあとに、より具体的な説明事項を加えていきましょう。
生徒の解答
ジャンケンとは、①手遊びの一種です。
② グーとチョキの場合はグーが、チョキとパーの場合はチョキが、パーとグーの場合はパーが③勝つ。
ただし両者が同じ形の手を出した場合はあいこといい、勝敗がつくまで④ずっと続けます。(後略)
①手遊びの一種 良いところもほめていきます✨
すばらしい抽象化かつ説明の一文です✨とても良いスタートですね!
② 不足した情報を補います。
「ジャンケンをしたことがない人」に説明する場合、
「グー」「チョキ」「パー」とはそもそも何か、という情報も必要ですね。
「手遊び」という抽象語を、具体化した文を入れましょう。
(書き直し例) 書き直し例も入れます。
グーとチョキとパーという手の形を用いたゲームです。
グーはこぶしの形、チョキは人差し指と中指をのばした形、パーは手をひろげた形です。
💡手遊び → 手の形を用いたゲーム → それぞれの形の説明 と具体化しています。
③勝つ 文法的誤りを正します。
「勝つ」は「である調」ですね。
それ以外の文は、丁寧な「ですます調」になっています。
これらが混ざった場合「減点対象」となりますので、注意しましょう。
④続けます。 日本語として不足のない文を心掛けます。
この文章には「何を」続けるのか、目的語が抜けています。
勝敗がつくまで勝負を続けます、ジャンケンを続けます等、目的語を補いましょう。